問題行為の立大野球部 今週の明大戦は4年生が出場自粛 溝口監督、金子部長もベンチ入りせず

 頭を下げる立教大学の金子明雄野球部長(左)と長野香広報課長(撮影・園田高夫)
 木村泰雄コーチ(左端)ら立大ナインがスタンドのファンにあいさつする(撮影・園田高夫)
 会見する立教大学の金子明雄野球部長(左)と長野香広報課長(撮影・園田高夫)
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 東京六大学リーグで13度優勝し、プロ野球選手も多数輩出している立大が30日、都内で会見を行った。上級生が下級生の歯を欠けさせたり、10代の部員に喫煙させたりするなどの問題行為があったことについて説明し、今週の明大戦は溝口智成監督(55)と金子明雄部長(62)、4年生部員が神宮球場での活動を自粛することを発表。木村泰雄コーチ(62)が監督代行として指揮を執る。

 会見に出席した金子部長は「報道されている事案につきまして皆さまにはご心配をおかけし誠に申し訳なく思っております」と陳謝。その上で、「部長金子と監督溝口はこれまでの対応が不十分だったこと、そういう可能性があるということを重く受け止めまして、大学によるさらなる調査、事実関係が明らかになり、しかるべき判断がなされるまでの間、公式戦への出場を自粛しベンチに入らず、木村コーチが監督代行を務めることになりました。また、最高学年である4年生につきましてはこのような状況に至ったことに対して責任を感じており、大学とも協議しましたが、私ども含めてみんなで検討した結果、調査を前にして今週の対明治戦における神宮球場での活動を自粛することを判断しました」と話した。

 大学側は、今年6月に野球部から、部員の歯が欠けたこと、未成年の喫煙があったことについて報告を受けており、事実であったということは認識しているが、経緯は調査中とした。喫煙については当時、全日本大学野球連盟に報告されており、処分相当に当たらなかった。ただ今回の報道により、長野香広報課長は「大学としては記事を拝見して、やはりきちんとした調査が必要だという判断をしました」と調査委員会を立ち上げたことを明かした。

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