中日・谷元、大野奨が引退試合で涙 スタンドからは古巣の日本ハム・上沢、加藤貴、郡司らが立ち上がって声援
「中日ドラゴンズ-読売ジャイアンツ」(3日、バンテリンドーム)
中日・立浪和義監督が粋な演出を見せた。
六回1死から小笠原が秋広を見逃し三振に仕留めると、ベンチを出て今季限りで現役を引退する谷元圭介投手への交代を告げ、同時に捕手を木下から同じく引退する大野奨太にスイッチ。立浪監督はそのままマウンドに歩を進め、谷元と大野奨の腕や腰付近をタッチしてこれまでの労をねぎらった。
谷元と大野奨は日本ハム出身のバッテリーで、スタンドからは、かつてのチームメートである日本ハム・上沢、加藤貴、郡司らが立ち上がって声援を送り続けた。
谷元は吉川を左飛に仕留めると、ドーム上空を見つめながら瞳を潤ませ、ナインとのハイタッチを交わした。六回先頭で打順が巡ってきた大野奨は打席に入る前から涙があふれ出していた。現役最終打席は中飛に倒れたが、スタンドからは温かい拍手が送られ、ベンチ前では立浪監督に出迎えられていた。