ソフトバンクCS王手 42歳・和田が気迫の0封で8勝目「初回から全力で投げた」

 「福岡ソフトバンクホークス7-3東北楽天ゴールデンイーグルス」(3日、ペイペイドーム)

 42歳のサウスポーが気迫あふれる投球を見せた。ソフトバンク・和田は六回途中3安打無失点で3年ぶりとなる8勝目に「自分のできることはできた」。4位楽天との大事な一戦で経験豊富なベテランが死力を尽くし、チームをCS進出に大きく前進させた。

 「初回からいけるところまで全力で投げた」と飛ばし、四回2死まで無安打投球。直球には伸びがあり、五回は3者連続の空振り三振を奪う。六回こそ1死から連打を浴びて降板となったが、後を受けた又吉と嘉弥真がしのいだ。

 プロ21年目を迎えた男は、大一番を前にも動じていなかった。「一つの勝ち負けで順位が変わる。重圧もあるが、そこで登板させてもらえる喜びの方が大きい」。利き腕の左肘手術や左肩痛など、苦しい思いを何度も味わってきたからこそマウンドへ上がる幸せをかみしめている。

 3日はレギュラーシーズン本拠地最終戦だった。投手陣の大黒柱が3万8000人超のファンに、大きな勝利を届けた。

 ◆最短5日にソフトバンクCS決定 楽天が5日・日本ハム戦で敗れると、試合のないソフトバンクはCSが決定。ソフトバンクが残り2試合で1勝するか、楽天が残り3試合で1敗した時点でソフトバンクが楽天の勝率を上回るため。

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