戦力外通告のリアルとは…阪神で経験した高野投手が生々しいやりとりを披露
ロッテ、阪神、台湾プロ野球を経て独立リーグ栃木で現役を続ける高野圭佑投手(31)が3日、自身のYoutubeチャンネル「トライアウト受ける高野圭佑」を更新。自身が体験した戦力外通告時の生々しいやりとりを再現VTRで紹介した。
「戦力外ってどうやって伝えられるの?」という質問に答える回で、「ドラフトでルーキーが何人も入ってくる一方で、血の入れ替えとして球団を去らなくちゃいけないというリアルな話をしていきたい」と切り出した高野。トレードで退団したロッテは同期入団の選手から聞いた話とし、自身が体験した阪神の2パターンの通告方法を明かした。
ロッテではマネジャーから直接電話がかかってくるとし、他の球団でも「10月ごろ」、「マネジャーから電話」、「球団事務所にスーツで来てほしい」というワードの組み合わせは「ほぼほぼ戦力外濃厚演出」と説明。
一方、阪神では「ファームディレクターから手紙を渡され、それが戦力外濃厚演出だった」と自身の体験を話した。その説明によると鳴尾浜で試合を終えたオフの前日、試合後に練習を終えてシャワーをして私服に着替えてロッカーを出ようとした時のこと。呼び止められて封筒を渡され、明日この封筒の中に書いてある場所にスーツで着てくれと告げられたという。
そこでは「戦力外」とは言わないのが通例で、戦績などから察していた高野は「報道される前にお世話になった人に、鳴尾浜で車の中で連絡した」と振り返った。
さらに高野は通達当日の生々しいやりとりも再現VTRで披露。まずは編成担当者の一人から「来季の構想を考えた時に残念ながら、高野君は入らなかったということになりましたので、それをお知らせします」と告げられ、「やることを精いっぱいやってくれて本当に感謝しています」と言われたという。
もうひとりの編成担当者からは「総合的な判断を下して、毎年毎年新しい選手が入ってきたりして…そういう世界だとは理解してくれるとは思うんで、それは受け止めてください」と諭され、「それとな…一般的にはまだ非常に若いんで今後の人生をよくよく考えてやってくれたらっていうのがわれわれの気持ちですんで、いろんな道を探りながらやってくれたらなと思います」と激励を受けたことを明かした。
最後は「トレードで来てくれて2期ですけど、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を受け、質問があるならと問われ、高野が一つ質問をして「お世話になりました。ありがとうございました」と終えたという。
さらに高野は「球団スタッフになるなど、役職がある人は続けて、その話があるのでは」と付け加えた。