阪神・新庄剛志の敬遠球サヨナラ秘話 師匠の柏原純一氏が緊迫のやりとりを明かす 野村克也監督の反応は…
ユーチューブのプロ野球OBクラブが9月26日に更新した動画に元阪神打撃コーチの柏原純一氏が出演し、1999年6月12日の巨人戦で槙原寛己の敬遠球をサヨナラ打にした新庄剛志外野手(現日本ハム監督)の秘話を明かした。
柏原氏は「あれはね、2日ぐらい前からバッティングピッチャーに、立って『ここ(外角高めのボールゾーン)に投げてください』って言って、そこを打つ練習してたから、『お前、何してんの?』って」というやりとりがあったことを明かした。
すると新庄は「この間、広島戦で敬遠されたから、打とうと思いました」と返答したといい、それに対して柏原氏は「待て、待て!」とストップをかけたという。続けて「お前、勝手にそれはアカンわ。俺、野村さんに聞くから、お前打ちたかったら、バッターボックスでヘルメット触って合図くれる?」という流れを確認した。
そして迎えた6月12日。新庄が打席から一塁側ベンチの柏原氏にサインを送ってきたため、野村監督に「新庄が打ちたいと言ってます」と告げたところ、しばらく返事がなかったものの、最終的に「打っていいよぉ」と許可が下りたという背景を明かした。
ちなみに、柏原コーチから新庄に敬遠球を打っていいというサインは、帽子のひさしを触るしぐさだったという。
進行役を務めた元近鉄の中根仁氏は、捕手だった元チームメートの光山英和氏の回顧談として「光山さんの話では相当怒られたらしいです。長嶋監督になのかコーチになのか」と巨人側の裏話も明かしていた。