中日だけじゃない お騒がせ助っ人の契約トラブルで泣かされた球団 阪神伝説の外国人も
米大リーグへの移籍を目指して亡命したとされている中日のキューバ出身投手、ジャリエル・ロドリゲス(26)が6日、自由契約選手としてNPBから公示された。球団では同じキューバ出身の育成選手、ペドロ・レビーラ内野手(24)も音信不通となっており、大リーグの球団との契約を目指すなどと報じられている。相次ぐ助っ人問題に見舞われた最下位チーム。過去にも契約した外国人選手のトラブルに悩まされた例は多い。
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◆ペピトーン(ヤクルト) 1973年シーズン途中の6月に来日し、夫人(当時)との離婚裁判を理由に無断帰国。8月に再来日したが、9月に再び無断帰国。2年契約を結んでいたが、翌74年は来日すらしなかった。
◆マネー(近鉄) 84年、トレードマネーを含め1億7千万円をかけて獲得した助っ人だったが、本拠地・藤井寺、準本拠地・日生の老朽化した施設、設備に失望。日米の環境の違いもあり、「家族のホームシック」などを理由に5月に退団。
◆デービス(近鉄) 86年6月13日・西武戦で東尾の死球に激高。殴って、退場処分。88年6月7日には大麻不法所持で逮捕され、同27日に解雇。
◆グリーンウェル(阪神) 97年、推定年俸3億5000万円という破格の条件で入団もキャンプ中に米国へ帰国した。5月にチーム合流も、自打球で足を骨折。「神のお告げ」であっさり退団。出場わずか7試合。
◆メイ(阪神) 99年、当時の野村監督と対立。中傷ビラを自ら配る行動に出て、球団から罰金1200万円と無期限謹慎処分を受け帰国(シーズン終了後に解雇)。
◆パウエル(ソフトバンク) 08年1月11日にオリックスが入団合意を発表。ソフトバンクが同29日に獲得を発表。“二重契約”として球界を騒がせた。結局、コミッショナー代行およびパ・リーグ連盟による白紙撤回要請をオリックスが受け入れ、ソフトバンクに入団。
◆アンディ・ロドリゲス(ソフトバンク) 21年東京五輪米大陸予選(米フロリダ州)にキューバ代表として出場した育成選手。6月の五輪来日便に搭乗せず、音信不通に。7月にレンジャーズと契約。
◆オスカー・コラス(ソフトバンク) 17年に育成選手としてソフトバンクに入団。19年に初打席初球本塁打を放つなど、7試合に出場も、その後は再来日せず、20年に大リーグ移籍を目指して亡命したと報じられた。22年にホワイトソックス270万ドル(約3億円)で契約合意。