DeNA・バウアー CSいける!ライブBPで86球 復帰へ手応え「完全に元通りの感覚」
CSでの復帰に視界が開けた。右腸腰筋遠位部損傷で離脱していたDeNAのトレバー・バウアー投手(32)が6日、横浜スタジアムでライブBPに登板。より実戦に近い形で4イニングを投げ、8安打2失点、86球を投じて笑顔が戻った。
青空の下、離脱後2度目となる実戦形式の登板に臨んだ。1イニング目は1死二、三塁のピンチも背負うが、その後は連続三振斬り。2イニング目には柴田に適時打、3イニング目には内野ゴロの間に1点ずつを奪われたが、「(野手が守っていないため)守備が誰もいない状態で2失点はまずまずの結果」とジョークを飛ばして笑った。
また打者1人と対峙する度に、シチュエーションを自ら細かく確認。味方の攻撃時間を想定してイニング間に8分間のインターバルを設けるなど、目指すCS登板へ試合に近い形で感覚を養った。
足も上がらない状態から始まったリハビリ生活は、驚異的な回復力で進んだ。「絶対にもう一回ファンの前で投げるんだ」。強い願いが原動力だった。三浦監督も「思ったよりも球の力もあった」と振り返り、「本人の意識の高さがあるから、驚異的な回復だと思う」と目尻を下げた。
この日は変化球も全球種を試投し、「完全に元通りの感覚」と確実に段階を踏んで前へと進んでいる。CSでの復帰へ向けては11日にもう一度ライブBPを行い、ぶっつけ本番で臨むことになりそうだ。「チームに先発でいけといわれたならば投げられる体の状態、メンタルではある」とはバウアー。下克上へ欠かせないピースがそろった。