巨人 大久保博元コーチの辞任を正式発表「何の役にも立てなかった」今オフ4人目のコーチ退任
巨人は11日、大久保博元打撃チーフコーチが今季限りで退任することを発表した。本人から申し入れがあったという。
大久保氏は「3割打とうが、ホームラン200本打とうが、負ければ何の役にも立ってない。何の役にも立てなかった。責任取って辞めますという成績だった」と語った。
既に大久保氏は7日に自身のユーチューブチャンネルで進退に言及し、球団発表前では異例となる退団を公表していた。7日の午前中に「巨人軍を退団して、居酒屋の親父に戻ります。」と動画を投稿。原前監督が成績不振の責任をとって辞任したことを受け、「俺がのうのうと役職をもらって、ユニホームを着られるかって言ったら、そんなことはあり得ないと思った」と明かした。
今季チームは3年連続V逸し、2年連続Bクラスは同一監督では球団初の屈辱。攻撃陣はチーム打率・252、164本塁打はいずれもリーグトップだったが、総得点は523で同3位と打線のつながりを欠いた。大久保コーチは昨オフから入閣。野手陣にアーリーワークを導入するなど独自のアイデアで改革に取り組んできた。
巨人は前日に阿波野秀幸投手チーフコーチ、小笠原道大3軍打撃コーチ、元中日の石井昭男巡回打撃コーチの退任を発表。大久保氏で4人目のコーチ退任となった。来季に向け、阿部慎之助新監督が就任。投打ともに首脳陣も入れ替え、巻き返しへ挑む見通しとなった。