野球・ソフトが28年ロス五輪追加競技に 全日本野球協会・山中会長「最強チーム」で連覇
国際オリンピック委員会(IOC)は16日、インドのムンバイで総会を開き、2028年ロサンゼルス五輪の追加競技として大会組織委員会から提案された野球・ソフトボール、フラッグフットボール、クリケット、ラクロス、スカッシュの5競技を一括承認した。21年東京五輪で日本がともに金メダルを獲得した野球とソフトボールは2大会ぶりの復帰となる。クリケットは128年ぶり、ラクロスは120年ぶりの復帰。アメリカンフットボールから接触プレーをなくしたフラッグフットボール、スカッシュは初実施となる。追加の団体競技はいずれも男女各6チームの予定。
五輪野球が2大会ぶりに復活する。ライブ配信を視聴して吉報を受けた全日本野球協会の山中正竹会長(76)は都内で会見し、「大変うれしく思います。金メダルを獲得した東京大会を再現できるように、最強の侍ジャパンにどうぞ皆さまご期待いただきたい」と拍手で喜んだ。
日本代表は東京五輪、今年3月のWBCで優勝を果たし、5年後も金メダル獲得に期待がかかる。予選の日程や出場チーム数など詳細はまだ決まっていないとしたが、「まずはプロアマ一緒になって最高のチーム編成に着手し、しっかりと予選を勝ち抜いて出場切符を獲得しなければなりません」と、予選を突破し、“連覇”を目指す。
また、ロス五輪に向けては世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のフラッカリ会長が米大リーグ側からトップ選手の参加を確約する文書を受け取っていると話しており、五輪史上初めて米大リーグの一流選手招集の可能性が膨らんでいる。
実現すれば日本としては、大谷翔平投手(エンゼルス)らが出場することも可能で、「大谷選手が参加するのか、NPBの選手たちが参加するのか。望ましいのは最強のメンバーで最強のチームを編成したいということ」と山中会長。今後NPBや、メジャー側と協議しながら、「最強のチーム」編成に尽力していく。