大谷翔平と山本由伸の両獲りも “資金潤沢”ドジャースの優先課題は先発投手 地元紙報道
エンゼルスの大谷翔平投手の移籍先有力球団と報じられているドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長とブランドン・ゴームズGMが17日(日本時間18日)、ドジャースタジアムでシーズンを総括。地元紙のオレンジカウンティ・レジスターとロサンゼルス・タイムズはいずれも電子版で大谷に関する記事を掲載した。
オレンジカウンティ・-は「オオタニの冬がやってくる」との書き出しでワールドシリーズ後にFAになる見込みの大谷の去就に注目。ドジャースが同投手の高卒時に「契約寸前」の状態だったことや同投手が日本ハムからメジャーへ移籍する際に最終面談を行ったことなど、その関係性の強さを紹介し、「今や両リーグでDH制が採用され、ドジャースは大谷と契約する最優良候補と目されている」と記した。
史上最高の総額5億ドル(約748億円)とうわさされる契約に関しては、ドジャースの昨オフの補強選手のほとんどが単年契約を結んでいることから「(総年俸は)24年に9500万ドル(約142億円)も減額される可能性がある」とし、“大谷資金”を確保できていることを示唆。「オオタニが求めるかもしれない5000万ドル(約74億8千万円)の年俸を受け入れる余地を残している」と伝え、ぜいたく税にこだわる古巣エンゼルスとの違いを明らかにした。
その一方で、フリードマン編成本部長が今オフの補強最優先課題を先発投手に挙げたことにも注目。大谷が9月に受けた2度目の右肘じん帯手術について「先発の柱としての長期的可能性が疑問視されている」と記し、補強候補としてオリックスのエース、山本由伸投手の名前を挙げ、「今冬にポスティングされると思われ、ドジャースを筆頭に数多くの資金潤沢な球団が獲得に乗り出すだろう」、「もう一人の日本のスターがドジャースのニーズにこたえるだろう」と、WBCで日本の世界一に大貢献した2選手の両獲りの可能性をほのめかした。
もう一つの地元紙、ロサンゼルス・タイムズもこの日の会見を長文記事で掲載。今オフのFA選手について「注視すべき2つの重要な名前がある」と表現してカーショーと大谷の名前を並記した。会見内のフリードマン編成本部長の発言を受けて「大谷に関して具体的な言及は避けたが、ドジャースが彼のようなFA市場の上位にいるスター選手を獲得できるとの見方を示した」と記述。また、同編成部長が「私たちはいいところにいる。心配していただき、ありがとうございます」と話したことを伝えた。