岩瀬仁紀氏 2年連続最下位の中日が浮上するためには「守り勝つ野球をしないことには始まらない」「得点を取ってもらえなくて負けた」
ユーチューブの「ピカイチ名古屋チャンネル」が21日に更新され、中日OBの岩瀬仁紀氏と英智氏が出演し、球団史上初となる2年連続最下位に沈んだ古巣・中日について、守り勝つ野球を実践することの重要性を説いた。
岩瀬氏はリーグ2位の防御率3・08と奮闘した投手陣について「ピッチャー陣は駒がそろってるといいますか、それほど不安はないと思って見てました。開幕して大野(雄)がああいうこと(離脱)になって1枚抜けたんですけど、その割に(先発)ローテーションはしっかり回れたという風に思ってますね」と分析し、英智氏も「僕も岩瀬さんと一緒で、さほど心配はないなという感じで見てました」と振り返った。
小笠原、高橋宏、柳、涌井と10敗カルテットが結成される結果になったが、これについて岩瀬氏は「しっかりローテを回って、試合を作った上での10敗ですからね。これは致し方ないところがありますよね」と解説し、その原因には「やっぱり得点を取ってもらえなくて負けてしまったというところが目立ったので」と、打線の援護のなさを理由に挙げた。
岩瀬氏は投手心理として「点を取ってくれると思って投げるのと、取れないと思って投げるのでは、気持ちの持ち方が違うんで」と解説し、「そういった意味では、苦しい中でよく投げたなという印象です」と投手陣の奮闘を評価した。
来季の巻き返しに向けては「(中日が)強いときでもそんなに打ててないですからね、実際。でも、勝ってきた時代がある。ですから、ドームでやってる以上、守り勝つ野球をしないことには始まらないのかな。今年に関して言えば守備のエラーですよね。守る野球がしっかりできなかったというところもあると思うので。野球の基本は二遊間ですよ」と語った。人工芝を本拠地とする中日だが、チーム失策数はリーグワースト3位の79個で、本拠地が土のグラウンドである阪神(85個)、広島(82個)とも大差がない。伝説の守護神は打てないのなら守る、点が取れないのなら点を与えないという野球を実践することの重要性を説いていた。