トミー・ジョン手術で育成契約を打診された楽天・西口 再出発へ「しっかり治してチームに貢献できたら」
9月中旬にトミー・ジョン手術を受け、戦力外通告から育成契約を打診されていた楽天・西口直人投手(26)が「しっかり治してチームに貢献できたら」と復活を誓った。
11日に球団事務所で、育成契約の打診を受けた際、「これから考えたい」と話していた右腕。その後も球団とコミュニケーションをとり「支配下復帰を待っていると。そういう契約を提示してくれた」と話し合いに納得。「自分としてはありがたい」と楽天での復帰を目指すと決めた。
昨季は34ホールドポイントを挙げ、最優秀中継ぎにあと一歩まで迫った西口。今季さらなる飛躍を期待されたが、前年の疲労が抜けきらなかった。キャンプでは投げ込みの量を制限。オープン戦でも登板間隔を大きく空けるなど、スロー調整が続いた。
なんとか開幕に間に合わせたが、本来の力をなかなか発揮できず。セットアッパーを任されていたが、ここぞの場面で失点。黒星を重ねた。
シーズン中盤からは2軍で投げる日々。その中で「この先10年続けられるかと考えたら難しい。年齢的にもボーダーラインだと思った」と9月に手術を決断した。
現在は2軍施設で地道なリハビリ生活。「しんどい時もありますし、この先も来ると思う」と正直な胸中を明かしたが「球団と携わってくれている人に恩返ししたいという気持ちを持っていれば大丈夫かな」と必ず乗り越えると宣言した。
ボールを投げられない、つらい日々は続くが、これまで取り組めなかった部分も強化する考え。「160キロを目指しながらリハビリしたい。(ケガの)前と一緒で復帰るんじゃなくて、もっとレベルアップして勝利に貢献できれば」と力強く語った。