江川卓氏 20勝投手が出現しない理由を語る「20勝の景色って違うんですよ」「誰か目指してくれるといいんですけどね」
元巨人の江川卓氏が21日、自身のユーチューブ「江川卓のたかされ」を更新し、近年のプロ野球において、20勝投手が出現しない背景を推察した。
江川氏は「完璧にいかないと20勝って超えないんで。年間登板の中ではね。なんか目指すところがみんな2桁になって、頂上がなんとなく15ぐらいになってるイメージがあるんですよ」と語った。
続けて「今は5回、6回ぐらいで代わって、(自身の勝利を後続の投手に)託しちゃうと分からないですよね。どうしても勝ち数は減っていくでしょうね。僕らは9回投げることが多かったので、割と勝ち負けがついちゃうんですよ」と、20勝投手が現れにくくなっている理由を説明した。
直近の20勝投手は、楽天の田中将大投手が24勝無敗を記録した2013年が最後。江川氏自身は1981年に20勝に到達しているが「19と20ってすごい違うってことを僕らは経験したので。世界が違うんですよ、20勝の世界って、やっぱり。20勝の景色って違うんですよ。誰か目指してくれるといいんですけどね」と語っていた。