ソフトバンク・小久保裕紀監督が就任会見 チームに「美しさ」求める 3年連続V逸中も「現実と向き合い、リーグ優勝と日本一目指して戦う」

 プロ野球ソフトバンクの監督に就任し、記者会見する小久保氏
 プロ野球ソフトバンクの監督に就任し、王球団会長(右)と握手する小久保氏
 プロ野球ソフトバンクの監督に就任し、記者会見する小久保氏。右は王球団会長
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 ソフトバンク・小久保裕紀新監督(52)が23日、福岡市内のホテルで就任会見を行った。会見の冒頭では「球団から求められていることは当然勝つこと。3年間優勝を逃している現実と向き合い、リーグ優勝と日本一を目指して戦うのは当然」と意気込んだ。背番号は今季までの2軍監督時代と同じ「90」を背負う。

 2010年からの12年間で6度のリーグ優勝、7度の日本一に輝いたソフトバンクのチーム再建へ、小久保監督はこれからのチームに求めたいことを「美しさ」と表現した。

 「この2年間、2軍監督として下から上を見る景色を経験しました。(1軍の)球場にはなかなか足を運べなかったが、時間が許す限り見てきました。その中で1つ、少し違和感を覚えていました。強い、勝つもチームに大切だと思うのですが、美しさというか美意識、そこが欠けているのではないか。今回の就任にあたり共に歩む首脳陣や選手と『いかに美しくあるか』という共通認識をもち合わせながらチームを作っていきたい」

 美しさについては「具体的に言ってしまうと強制になる」と濁したが、「ファンに愛されるチーム、球団、選手であるべき。画面を通して今のホークスがどう映っているか。見た目を含め、プレーの美しさ、グラウンドでの振る舞い、インタビューの受け答えなどすべてそこにつながる。自分自身も完ぺきとは思ってない。そこを共に意識しながらやっていきたい」と話した。

 チームはこの日から秋季練習をスタートさせるが、小久保監督はこの日のうちに宮崎へ戻り再び「みやざきフェニックスリーグ」で指揮を執る。「1軍で活躍する選手たちに危機感が出たり、脅かす選手が下(2軍)から出てこないとチームの活性化につながらない。個人名は差し控えますが、1人でも多く出てきてほしい」とこの2年間手塩にかけて育てた若手の台頭も願った。

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