プロ野球 ドラ1公表いまだ1球団 昨年9球団から激減か 21年と同じサプライズ狙いの可能性も
プロ野球のドラフト会議が、今月26日に行われる。残り3日となったが、ドラフト1位を公表している球団は広島のみ。今年は大学生に即戦力投手が多く、水面下で探り合いが続いている。
昨年の公表は当日まで9球団。例年と比べて上位候補に評価する選手が少なかったことで、競合で外すリスクを考え、少しでもライバルを減らそうと名前を挙げる球団が続出した。
今年はその逆で、青学大・常広羽也斗、中大・西舘勇陽投手、国学大・武内夏暉投手、東洋大・細野晴希投手、桐蔭横浜大・古謝樹投手ら即戦力投手、大阪桐蔭・前田悠伍投手など1位候補が多いことでライバルの情勢を伺っている流れだ。
昨年、公表しなかった3球団のひとつ、阪神・岡田監督は「そんなん面白ないやんか、何のためのドラフトやねん。誰を指名したかで、そこでワーッと沸くわけやんか」と、今年も非公表を宣言。昨年は浅野を事前公表した巨人・水野スカウト部長は「今年は昨年のような発表は全くできないと思っております。直前まで、視察を重ねて(決めたい)」と話している。
17年以降は半数以上の球団が公表する流れとなったが、一昨年も公表したのはわずか2球団。ドラフト当時はロッテが松川(市和歌山)、楽天が吉野(昌平)をサプライズ指名し、目玉左腕の隅田(西日本工大)は4球団競合の末に西武が獲得した。
例年、ドラフト前々日から現場を交えた会議を行う球団が多く、24日から“先手”を打つ球団が現れる可能性もある。各球団の動向に注目が集まりそうだ。