ラオウ杉本「トキに秘孔突いてもらってます」 負傷のオリックス主砲は練習不参加、日本Sへ決死の思い
オリックスは23日、28日に開幕する日本シリーズに向けて、京セラドーム大阪で全体練習を再開した。21日のCSファイナルS第4戦のロッテ戦(京セラ)で左足首を負傷した杉本裕太郎外野手(32)は球場入りしたが、練習には参加せず。ただ、少し足を引きずりながらも自力で歩き、患部については「トキに秘孔(ひこう)を突いてもらっています」とラオウらしい言葉を残し、笑顔も見せた。
兄弟の絆で日本シリーズ出場の願いが届くのか。杉本に落ち込む様子は一切なかった。「治ったっす」。左足首の状態を聞く報道陣に即答し、自身の車へと歩みを進めた。まだ左足を少し引きずっているように見えるが、固定器具などはない。そして、驚きの回復術を口にした。
「今、トキに治してもらってます。トキに秘孔を突いてもらってます」
人気漫画「北斗の拳」のラオウが好きで、愛称はラオウ。本塁打を打てば、ベンチ前で昇天ポーズを決めるのが恒例だ。トキはラオウの弟で北斗神拳の原理を応用した医療行為で人々を救った。杉本もその秘孔を頼りにする。という、冗談で笑わせた。
実際には、この日の練習は参加せず、病院に受診へ向かった。水本ヘッドコーチは「本人も出たいやろうし」と思いは理解しながらも、「あとは病院に行って、どう判断していくか」と慎重に見極める方針。ただ、第6戦や第7戦までもつれれば2週間の時間があり、軽症ならば出場の可能性も考えられる。
また、紅林は左手首にテーピングを巻いていたが練習には参加した。今CSで好調の2人がいるといないとでは、大きく戦況が変わる。2人ともが口にした「大丈夫です」を信じるしかない。