日本S関西ダービー【徹底比較・リリーフ編】防御率は阪神に軍配も奪三振率はオリックス優勢
59年ぶりの関西対決となった日本シリーズが28日に開幕する。決戦まであと4日。勝つのは38年ぶり日本一を狙う岡田阪神か、2年連続シリーズ制覇をもくろむ中嶋オリックスか-。猛虎VS猛牛の徹底比較。第2回は両軍が誇る9人のリリーフ陣を対比した。
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【防御率】チームのリリーフ防御率はともに2点台。オリックスの2・93に対して2・37の阪神に軍配が上がる。阪神はリーグトップで、オリックスはソフトバンクに次ぐ2位だった。個々の成績でも特に阪神は勝ちパターンの桐敷、石井、島本、岩崎がすべて防御率1点台と優秀だ。
【守護神】ベテランが務める抑え2人の比較では、実はオリックス平野佳が優勢だ。今季、セーブシチュエーションに限れば、30登板で失敗は6月27日ロッテ戦のわずか1度のみ(1点差を追いつかれ、その裏にサヨナラ勝ちを決めて自身が勝利投手)。成功率は96・7%を誇る。
確かに今季わずか5失点で防御率は1・13。イメージ以上に?抑えている。一方の岩崎はセーブシチュエーションでの成功率は92・1%(38登板で3失敗)となっている。
【奪三振率&与四死球率】リリーフ陣における奪三振率では、わずかにパでもトップのオリックスが優勢(阪神は3位)。特に山崎颯、宇田川は2桁台に乗っている。一方で与四死球率ではセでトップの阪神に軍配(オリは4位)。オリックスは奪三振率の高い前記2人、特に宇田川が6・31と高い。四球増をテーマに掲げる阪神は、そこを突きたいところだ。
【年齢】オリックスは40歳比嘉、39歳平野が平均を上げている印象を受けるが、阪神勢の方が平均年齢は若い。勝ちパターン入りしている桐敷が24歳、石井が26歳。ロングリリーフも可能な及川も22歳とフレッシュだ。一方のオリックスも25歳の山崎颯、24歳の宇田川、25歳の小木田が奮闘した。