日本S関西ダービー【徹底比較・攻撃編】固定の阪神か柔軟性のオリか 小技か打力か
59年ぶりの関西対決となった日本シリーズが28日に開幕する。決戦まであと3日。勝つのは38年ぶり日本一を狙う岡田阪神か、2年連続シリーズ制覇をもくろむ中嶋オリックスか-。猛虎VS猛牛の徹底比較。第3回は攻撃陣を対比した。
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両球団の違いは先発メンバーの固定か柔軟性。そして『小技』と『打力』。阪神は四球数、犠飛数、盗塁数の多さが特徴的だった。そしてオリックスはチーム打率や本塁打数といった打力の色が濃く出ている。
【オーダー数】阪神は12球団最少の69通り。固定メンバーでおのおのが自分の役割を把握し実践してきた。一方、オリックスは135通り。パ・リーグは指名打者制で、さらに投手が打席に入る交流戦もあり、比較しづらい面もある。ただ、両チーム最もパターンが少なかった4番打者は阪神が大山1人。オリックスは森ら7選手が務めた。
【四球】まず今季の阪神を象徴するものが四球数の多さ。12球団最多の494四球を選び、同じく両球団最多の555得点へ結びつけた。方やオリックスの371四球はパ・リーグ最少で508得点はリーグ3位。四球数は両球団の違いが出る項目のひとつかもしれない。
【犠打&犠飛&盗塁】阪神はリーグ2位タイの106犠打で球団シーズン最多の47犠飛を記録した。さらにリーグ1位の79盗塁。一方、オリックスの83犠打は12球団最少。さらに25犠飛、52盗塁もリーグ最少だった。
【打率&本塁打】ここまでは虎に優位な数字が並んだ。ただ、阪神のチーム打率・247はリーグ3位、84本塁打は同5位。そしてオリックスのチーム打率・250と109本塁打はリーグ最高。加えて長打率・309もリーグトップとなる。