先行逃げ切りの虎か終盤逆転のオリか【徹底比較・試合運び編】阪神は三回に得点が一番多い
59年ぶりの関西対決となった日本シリーズが28日に開幕する。決戦まであと3日。勝つのは38年ぶり日本一を狙う岡田阪神か、2年連続シリーズ制覇をもくろむ中嶋オリックスか-。猛虎VS猛牛の徹底比較。第4回は試合運びを対比した。
◇ ◇
【イニング別得点】両軍の試合運びの比較において、特徴の差が出たのがこの項目だ。阪神は最も得点数が多いのが三回の80で、初回の75と続く。イメージ通り、序盤に得点を重ねて逃げ切るのが得意なことが分かる。
一方のオリックスは三回と並び、トップなのが七回の73得点。これも終盤の逆転が多いイメージ通りと言えるか。
【先発&リリーフ成績】阪神は先発投手が貯金を27つくっているのに対してオリックスは24。このあたりにも阪神の先行逃げ切りスタイルが表れている。
一方で阪神はリリーフ陣での貯金は5。昨季リリーフ陣が借金を10も作っていただけに、大幅な改善といえるが、オリックスがリリーフ陣で9も貯金をつくっており、ここにもオリックスが逆転での勝利が多いことがうかがえる。
【先制試合成績】阪神は62勝17敗3分けと、ここにも先制すれば強いことが分かる。そしてオリックスも64勝14敗2分けで、むしろ勝率では阪神を上回っている。
【六回リード時成績】阪神が38勝8敗、オリックスが38勝7敗1分けと、ほぼ同じ。阪神は特徴そのままだが、オリックスは先制試合でも六回リード時でも阪神と互角。さらに逆転勝ちも多く、どんなパターンでも勝利につなげている。さすが3連覇チームだ。