度会 涙のDeNAドラ1 3球団競合→地元横浜へ 3年前指名漏れ経験「体中がしびれるほどうれしい」

 DeNAグッズを手に笑顔でポーズをとるENEOSの度会
 DeNAが1位指名で交渉権を獲得し、涙を流すENEOSの度会隆輝
 兄・基輝さん(左端)、母・祥子さん、父・博文さん(右端)と記念撮影する度会
3枚

 「プロ野球ドラフト会議」(26日、都内ホテル)

 3球団からの1位指名競合に驚きを隠せなかった。DeNAから1位指名を受けた度会隆輝外野手(21)=ENEOS=は笑顔から一転、涙をこらえられなくなった。

 コロコロと表情が変わった。午後5時7分。12球団で真っ先に中日からの指名を受けると、はにかんだ。DeNA、ロッテから続けて指名を受け、思わず「まじか!」。くじ引きの末、DeNAが交渉権を獲得すると、笑顔が一転して、涙。横浜高時代の3年前は指名漏れの悔しさを経験しただけに、最後は「一度は消えた夢だったが『絶対に自分ならできる』という思いを切らさずにやってきた。うれしすぎて涙と鼻水が出た」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 天才的なミート力の持ち主だ。横浜からENEOSに進み、2022年の都市対抗大会では打率・429、4本塁打、11打点と活躍。9年ぶりの優勝に貢献し、最優秀選手賞にあたる「橋戸賞」に加え、若獅子賞と打撃賞を獲得した。「率も残せて長打もある。大事な場面でチームを勝たせられる一打を打てるのが長所。そういうところを見てほしいです」と鼻息は荒い。

 父親は現役時代にヤクルトの内野手として活躍した博文さん(51)。プロの世界に15年間身を置いただけに、今でも憧れの存在だ。「お父さんに『俺を超えたね』と言ってもらえるになりたい。超えた時に初めて親孝行になると思います」。次なる舞台はDeNA。生粋の野球好きがハマの舞台で名をはせる。

 ◆度会隆輝(わたらい・りゅうき)2002年10月4日生まれ、21歳。千葉県出身。183センチ、83キロ。右投げ左打ち。外野手。小学時代は東京北砂リトルでプレー。下貝塚中では佐倉リトルシニアに所属。横浜では同夏と2年春の甲子園に出場。21年にENEOSに入社し、22年の都市対抗では9年ぶり12度目の優勝に貢献し、橋戸賞、打撃賞、若獅子賞を獲得。父は元ヤクルト・度会博文氏。

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