工藤公康氏、オリックス・山本攻略で快勝の阪神「間違いなく研究していた」山本は「崩れたのではなく(阪神に)崩された」
元ソフトバンク監督で野球解説者の工藤公康氏が29日、TBS系「サンデーモーニング」に出演。28日の日本シリーズ第1戦で難攻不落のオリックス・山本を攻略して快勝した阪神について「間違いなく山本君の研究してた」と指摘した。
0-0で迎えた五回に、先頭打者の阪神・佐藤輝が中前打で出塁すると、次打者の初球にすかさず二盗を成功させた。これで流れをつかんだ阪神がこの回一挙4点を奪った。結局、六回途中まで7点を挙げて山本をKOした。
試合後のインタビューで、佐藤輝の盗塁はサインかと問われた岡田監督は「いやいや、まだ試合あるんでちょっと言えないんですけど…」と煙に巻いたが、これについて工藤氏は「僕もサインだと思いますけどね。シーズン7個しか盗塁してない佐藤君なんで。サインじゃないと、なかなかスタート切れないんじゃないかと思うんですけど。間違いなく山本君の研究はしてたんだと思います」と指摘した。
俳優の関口宏が「意表を突いたわけですね?」と問うと、「いや、意表ではなくて、データに基づいた盗塁のサインだったと思います」と工藤氏。続けて「バッテリーからすると虚をつかれた形になったので、動揺もあったんじゃないかと思います」と効果絶大だったと話した。
関口が「山本君があんなに崩れちゃうとは思わなかったね」と意外そうに話したが、「僕は、崩れたんではなくと崩されたと思っているんです。阪神のバッターが非常に研究をしていて。事前にいろいろデータを集めていたんじゃないかなと思います」と分析していた。