沢村賞 オリックス・山本&DeNA・東が“一騎打ち”選考対象少なく苦言も
プロ野球創設期の名投手、沢村栄治を記念した「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が30日、都内のホテルで開かれ、オリックスの山本由伸投手(25)が3年連続で選出された。
今年の沢村賞選考はオリックス・山本とDeNA・東の2人が候補に絞られ、議論を重ねた。
基準7項目中、山本は15勝以上など4項目、東は3項目をクリアした。甲乙つけがたいところまでいき、選考の過程で「ダブル受賞も話題にはなった」と堀内恒夫委員長。ただし「その年のベストワンを選ぶのが使命」との方針を貫いた。「山本が成績はナンバーワンだろうと。東も、もう一踏ん張りしてもらえると上にいけたんじゃないかということ」と経緯を明かした。
その一方で堀内委員長は「他の投手がどうしているのか、という思いもなきにしもあらず」と苦言を呈した。不世出の大投手・沢村栄治の名前がついた賞のため、基準の数字を極端に下げることはできない。「もっと選考対象の選手が出てきてもいい」と好成績を残す投手の台頭を願っていた。