巨人・阿部慎之助監督（４４）ら首脳陣、選手が３１日、秋季キャンプ地の宮崎入り。指揮官は「コンセプトはくったくたになるまで（練習を）やる」と“地獄の秋”を予告した。

　新監督が鮮明な色を打ち出した。１１月１日から約２週間のキャンプ。テーマは「個人の技術向上。それ以外にない」。朝の早出から夕方までの予定だが、練習の量と質は「両方だね。自分のためにやってほしい」と厳しい口調に指揮官の覚悟がうかがえる。

　“強化指定選手”は２軍監督時代にも指導した未完の大器で４年目の菊田。「俺の餌食になるだろうね。俺の顔を見たくないっていうぐらいにしてあげようかな」とニヤリ。右の強打者に期待し、過酷な練習を課す可能性を示した。厳しさを打ち出す一方でキャンプ中の全体練習の開始時間を数日、午後１時に設定し、選手に時間の余裕を与えるなどメリハリもつける。

　今季は２年連続Ｂクラスに沈んだ。チーム再建は秋の猛特訓から始まる。