日本ハム・新庄監督 4時間ぜ~んぶ守備!異例の本拠地キャンプ開始 ファン4500人来場「見られてうまくなる」
「日本ハム秋季キャンプ」(1日、エスコンフィールド)
日本ハムは1日、エスコンフィールドで秋季キャンプ初日を迎えた。新庄剛志監督(51)の予告通り、全体練習が行われた約4時間の全てを守備に充てた。5日間の臨時コーチに招いた前中日内野守備走塁コーチの荒木雅博氏(46)も参加。苦手とした本拠地の内野守備を強化し、今季両リーグワーストの94失策を来季は激減させる。
守備に始まり守備に終わった。午前9時に始まった練習はアップを終えると投内連係、内外野連係、内、外野のノック、さらに二遊間、三塁での特守と続く。誰ひとりバットを手にしないまま、13時までの全体練習すべてを守備に費やした。
新庄監督は「きょうは守備デーってことで。明日だけはバッティングメインになって、その次からまた守備。この内野のグラウンドに慣れてもらわないと、ほんと来年に響いてくるんで」と話した。
守備力強化の切り札として、新庄監督が自ら招いたのが荒木臨時コーチ。エスコンの印象を「難しいと思います。これはエラーするだろうという」と明かす。日本ハムの二遊間について「足の速さが売りの選手が多いので、その中で粘りが出るような守備ができてきたら面白い」と評価した。
異例の本拠地キャンプ。その特性も生かした。4500人ものファンが来場。場内の特大モニターで選手のプレーを放映し、失策のリプレーまで流す。1プレー毎に拍手と歓声、ため息も漏れた。
新庄監督は「見られてうまくなるっていうのは、よく言うんですけど、ファンがいると捕れないボールも捕れるんです」とその効果に期待する。今季、94個も積みかさねた失策。実のあるキャンプで来季につなげる。