日本ハム・五十幡に荒木臨時コーチが直接指導 盗塁王の意識伝授「自分のスタートを見つけられたら」「50盗塁を通過点に」
「日本ハム秋季キャンプ」(2日、エスコンフィールド)
秋季キャンプ2日目を迎え、初日と同じ4000人のファンが集まる中、打撃メインでの練習を行った。五十幡亮汰外野手(24)は前中日内野守備走塁コーチの荒木雅博臨時コーチ(46)からマンツーマンで走塁の指導を“受講”。過去盗塁王1回、通算378盗塁のDNAを伝授されて「すごくためになりました」と振り返った。
走塁練習する五十幡に、荒木臨時コーチがスタートを切る動作を実演しながらアドバイスを送る。途中からは新庄監督もその輪に入り、盗塁論をぶつけ合った。
スタートを切る直前の“意識”に違いがあった。二盗の場合、リードをとって進行方向側になる右脚に体重をかけるところは共通点。だが、「荒木コーチは8対2ぐらいで意識は一塁側にあったらしいです。自分は7対3くらいで向こう(二塁側)ですね」と真逆であることを解説した。
「そういう考えも面白いなと。頭は完全に牽制意識で、体重はこっち(二塁方向)にかかっている。自分もいいスタートが切れるように、練習でチャレンジしていきたいです」と取り組んでいく思いだ。
荒木臨時コーチは五十幡について「あの速さは異次元」と絶賛する。この日の個人レッスンについては「自分の感覚なので、五十幡くんに合う合わないがあるので」とあくまで一つの参考としてほしい思いだ。
かつて“サニブラウンに勝った男”は、今季は度重なる故障もあってリーグ5位の17盗塁にとどまった。来季に向けて「50盗塁が通過点になるようなところは目指していきたい」と誓う。
「いろんな方の話を聞いて自分のスタートを見つけられたらと思います」。荒木臨時コーチの言葉も参考の一つ。俊足を生かすオリジナルなスタートを模索していく。