侍・井端監督 いい指導者とは-「我慢」 U12代表監督が財産に「自分が自分じゃなくなった」

 野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督(48)がこのほど、デイリースポーツのインタビューに応じた。

  ◇  ◇

 堀越-亜大で学生野球を過ごし、中日時代は星野監督、落合監督らの下で指導を受けた。いい指導者とは-。そんな問いに井端監督は「我慢」と言い、「自分が自分じゃなくなったんです」と笑った。U-12の代表監督が大きな財産になった。

 「今年ね、練習に寝坊してきた選手がいたんです。昔ならイライラしたんですけど、『あ、疲れてるんだな…』って思った自分がいたんですよ」。小学生相手でも同じ目線で接し、指導する上で伝えることを大切にした。野球が楽しいと喜ぶ姿にあるべき姿を見た。

 「憧れるのをやめましょう」が、流行語大賞にノミネートされた。世界に感動を呼んだWBCから8カ月。新生侍ジャパンが、ついに船出する。「常に強いチームを作るために、勝つ中で育てないといけない」。新指揮官は日本野球の強さと、楽しさを伝えるために指揮を執る。憧れを超えた先の景色を楽しみに待ちたい。(デイリースポーツNPB担当・田中政行)

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