「ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２３、オリックス・バファローズ５－１阪神タイガース」（４日、京セラドーム大阪）

　オリックスが逆転勝ち。３勝３敗とし、日本シリーズ連覇へ逆王手をかけた。山本由伸投手は１３８球の完投で、日本シリーズ登板５試合目にして待望の初勝利となった。

　前回登板ではまさかの７失点ＫＯ。中嶋監督は「前回やられましたが、山本由伸が２回連続でやられる訳がないと信頼して出しました」とうなずいた。前回との違いついて問われると、「微調整でテクニック的なものだと思うんですけど、分からないの？足の上げ方ちょっと変わってたけど。初回から。おっ？て思いましたけど」と明かした。前回より、ほんのわずかに足を上げる高さが上がっており、「違かったよね。え？分からなかったの？」と笑みを浮かべた。

　山本は二回にノイジーにソロを浴び先制を許した。だが、尻上がりに調子を上げ、八回の時点で１２６球を投げていたが続投。九回のマウンドに上がり、１３８球の熱投で１失点完投勝利を飾った。

　球場のインタビューでは、「球数もいってましたが、この試合、全部、由伸にかけました」と振り返り、「（球数の）リミットないよと言っていた」と伝えていたことも明かした。

　「決戦」と語った第７戦の先発は宮城に託す。「どっちかが勝ってどっちかが負けるわけですから。ただ、全力で勝ちにいきたいと思います」と力を込めた。