オリックス・中嶋監督「失礼なことは言えない」阪神・岡田監督のもとへ歩み寄り握手 “関西シリーズ”熱戦を演出

 阪神の日本一を見届ける中嶋監督(右上)らナイン(撮影・北村雅宏)
 スタンドにあいさつし、悔しそうな表情の中嶋監督(撮影・金田祐二)
 表彰を見守る中嶋監督(撮影・金田祐二)
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 「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ1-7阪神タイガース」(5日、京セラドーム大阪)

 オリックスはあと一歩及ばず、2年連続の日本一を逃した。

 表彰式が終わると、中嶋監督は岡田監督のもとへ歩み寄り、笑顔で握手。少しの言葉を交わすと、客席からも拍手が起こった。

 3勝3敗で迎えた第7戦。先発を託した宮城がノイジーに3ランを浴びるなど、4回2/3を5安打5失点で降板。打線も青柳、伊藤将ら阪神投手陣に抑え込まれ、投打に完敗だった。

 それでも、シーズンでは圧倒的な強さでリーグ3連覇。前日の第6戦もエース山本由伸が138球の熱投で第7戦まで持ち込んだ。“関西シリーズ”にふさわしい、熱い戦いを繰り広げた。

 試合後、中嶋監督は岡田監督と握手した場面について聞かれ、「僕が労うんですか?そんな失礼なことは言えないじゃないですか。先輩ですよ」と、“中嶋節”で敬意を示した。

 優勝監督インタビューで岡田監督は「オリックスは強かったですよ。どっちに転ぶか分からなかった」と語った。中嶋監督は、阪神について「負けたんですから強いに決まってるじゃないですか」とうなずいた。

 コンディションに苦しみながら戦い抜いた選手を労い、「本当にみんな全力でやってくれたのでね。負けの責任は僕が取る。僕の責任なので、本当によくやってくれた」と前を向かせた。

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