関東第一8年ぶりV 坂井1失点完投 試合後は大号泣「魔物に魔王が勝ちました」

 「秋季高校野球東京大会・決勝、関東第一4-1創価」(5日、神宮球場)

 来春の第96回選抜高校野球大会の出場校選考の重要な資料となる秋季大会が5日、東京で関東第一、中国で広陵、四国で高知が優勝し10地区全てが終了した。関東第一は8年ぶり5度目の優勝で、先発した坂井遼(はる)投手(2年)が125球を投げ5安打1失点の完投で勝利に導いた。なお明治神宮野球大会の高校の部のカードも決まり、1回戦で関東第一は熊本国府と対戦。勝者が、3連覇に挑む大阪桐蔭と準々決勝で対戦する。

 最後のアウトを取り、坂井は雄たけびを上げた。「うれしすぎて」と試合後は大号泣。「自分じゃないんじゃないか」と本人も驚く投球で相手を封じた。四回に先制のソロ本塁打を被弾も、「そこで緊張がほぐれた」とその後は二塁も踏まさず、六回の味方の逆転を呼び込んだ。

 今大会前、帽子のつば裏に「魔王」と大きく書いた。「関一は紫なので勇者より魔王かなって」。今夏は5回戦で日大豊山と神宮で戦い、延長十回タイブレークの末敗戦。負け投手となった坂井は「神宮は魔物がいるんじゃないかと思っていた。(今日は)魔物に魔王が勝ちました」と苦い思い出も払拭した。

 聖地切符を手中に収め「夢なんじゃないかな」と右腕。最高のマウンドに疲労感と充実感をにじませた。

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