侍・井端監督“ポスト源田”育てる 小園&門脇に70分直接指導 GG賞7度の極意伝授

 野球日本代表・侍ジャパンの強化合宿が7日、宮崎市内で行われ、井端弘和新監督(48)が初指導した。全体練習後に広島・小園と巨人・門脇が直接指導を望んだ特守に参加。身ぶり手ぶりを交えて助言を送ると、自らがノックを受けて実践する場面もあった。世界一を勝ち取った3月のWBCの遊撃は西武・源田だった。指揮官は2人に大きな可能性を感じており“ポスト源田”として期待を寄せた。

 小園と門脇が志願した特守に井端新監督が加わった。グラブを手にすると、遊撃でノックを受ける2人にアドバイスを送る。終盤には自ら打球を処理して極意を伝授。70分に及んだ今合宿初の直接指導だった。

 「見てほしいと言われたので自分の感覚を伝えた。レギュラーを張っているだけの選手。のみ込みは早い」

 助言は、打球に対する足の運び方や重心を置く位置などが主体。「グラブは、あまり使わない方が良いんじゃないのと言ったぐらい。(打球を)捕るんじゃなくて、足を運んで、そこにボールが入ってくる」。現役時代は遊撃で7度のゴールデングラブ賞に輝いた名手。その言葉には重みがあった。

 小園は「グラブをちょっと(左右に)使い過ぎていた。課題が見つかった」と汗をぬぐった。守備での貢献をテーマとする今大会。授かった金言を生かさない訳にはいかない。

 3月のWBCでは源田が正遊撃手を務めた。指揮官は2人を“ポスト源田”として期待し、選出した。今後はポジションを固定せず、遊撃と二塁で交互に起用しながら適性を見極めていく。

 「(遊撃は)守りの要。源田選手の次が大事になってくる」と井端新監督。次世代の遊撃手を育て、日本代表をさらに強くする。

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