巨人・秋広〝盛り上げ侍〟 金子ヘッド誕生日にアカペラ♪ハッピーバースデー♪ 声とバットでフル回転
「侍ジャパン強化合宿」(8日、宮崎)
野球日本代表「侍ジャパン」の強化合宿が8日、宮崎市内で行われ、野手最年少の巨人・秋広優人(21)が、バットと美声で盛り上げた。練習開始前にはこの日、48歳の誕生日を迎えた金子ヘッドコーチに、アカペラで誕生曲を熱唱して祝福。特打では、打撃投手を務めた井端監督を相手に、と特大弾で猛アピールした。お祭り男とポイントゲッターの“二刀流”で大会でも主役を担う。
球場に流れるBGMが止まると、グラウンドに美声が響いた。輪の中心で最年少の秋広が“マイク”を握る。田口から「本来なら僕が歌いますが、後継者が現れました」と紹介され、ストレッチポール片手にバースデーソングを熱唱。48歳の誕生日を迎えた金子ヘッドコーチを祝福した。
「田口さんから昨日、LINE(ライン)が来て。明日、歌ってくれと。頑張りました」。秋広が練習後、恥ずかしそうに明かした。左腕からは「まだ、はっちゃけきれてない」と、まさか?のダメ出しもあったが、練習前からチームは一丸ムード。日増しに高まる結束に一役を買った。
主将の牧も「すごくいいキャラ」と認める存在。代表では過去、元巨人の松田宣浩氏がプレミア12の決勝で、日の丸ハチマキを巻いてチームを鼓舞するなど、盛り上げ役の存在が欠かせない。秋広は「真面目なんですけどね僕、結構」と笑うが、「頑張りますね!!」と自覚?も十分だ。
ただ、ムードメーカで終わるつもりはない。特打では、井端監督が自ら秋広、門脇に101球。特大の柵越えも放った。一塁、左翼、DHと起用法は流動的だが、流れを変える一振りを期待される。指揮官の思いがこもった白球を打ち返し「球速自体は速くないけど、魂が伝わってきた。ちょっとすごいボールでしたね」と感謝した。
10日には、巨人との練習試合が予定される。「投手も知っている人なので、なんとか負けないように、打てるように頑張ります」と秋広。長く侍ジャパンの顔になるべく、21歳のホープが声とバットでフル回転を誓った。