元ロッテ・渡辺俊介監督が日本選手権初白星「よくやりきってくれた」 日本製鉄かずさマジックが快勝発進
「社会人野球日本選手権・1回戦、日本製鉄かずさマジック5-1KMGホールディングス」(9日、京セラドーム大阪)
ロッテで活躍した渡辺俊介監督(47)率いる日本製鉄かずさマジックが5大会ぶりの出場で初戦を突破した。指揮官は「前半はうちらしい試合ができた」と笑みを浮かべた。
大事な初戦はベテラン右腕に託した。橘朋晃投手(31)は打たせて取る投球でアウトを積み重ね、6回2/3を1失点。指揮官は「橘が落ち着いてベテランらしいピッチングをしてくれた」と右腕をたたえた。
打っては「4番・DH」で出場した山田翔斗内野手(24)が先制打を含む4安打2打点。「初めて4番DHに座らせていただいたんですけど、チャンスで打つ、打点につなげることだけを考えて打席に入りました」と振り返った。主砲の躍動に渡辺監督も「期待以上でした。いつ4番打たせてもいいなと思っていた」とうなずいた。
20年に監督に就任し、夏の都市対抗では21年に初勝利を挙げるなど出場が続いているが日本選手権は初出場。「なかなか大阪に縁がなかったので。予選から勝ち上がってよくやりきってくれた」と選手をたたえた。
次戦は14日に日鉄ステンレスとHondaの勝者と対戦する。指揮官は「ちょっと期間が空くのでもう一回仕切り直して、しっかり練習して汗かいて準備したい」と先を見据えた。