高木豊氏 難航を極めた沢村賞選考に私見「心情的にはダブル受賞でも良かったんじゃないかなって」
元DeNAヘッドコーチの高木豊氏が9日、自身のユーチューブ「TAKAGI YUTAKA」を更新し、オリックス・山本由伸投手とDeNA・東克樹投手が争った沢村賞について、「ダブル受賞でも良かったんじゃないかなって」と私見を述べた。
金田正一に並ぶ3年連続受賞となった山本については「おめでとうだよね。今年はWBCがあって、調整というのはすごく難しかったと思うんだよ」とし、そんな中でも16勝6敗、防御率1・21という傑出した成績を残した右腕をたたえた。
ただ高木氏は、16勝3敗、防御率1・98の好成績を残したDeNA・東が沢村賞を受賞できなかったことについて「東の方が1試合多く投げてる。同じ16勝。東は3敗」などと成績を見比べる中で、「成績って見ると、もちろん山本でもいいし、東でもいい。俺は心情的にはダブル受賞でも良かったんじゃないかなって。沢村さんのように打者を圧倒するという意味では山本のが近いんだろうけれども」と続けた。
選考委員長を務めた元巨人監督の堀内恒夫氏は「2人で甲乙つけがたいところまでいきましたが、何とか1人に絞ってほしい、という私の希望を聞いてもらった」と説明した。