侍J・井端監督 1番・藤原!4番・牧除き上位に左打者ズラリ 10日“初陣”巨人戦オーダー発表で独自色

 練習を終え、引き揚げる井端監督(撮影・中田匡峻) 
 8日に井端監督(後方左)の前でシート打撃を行った藤原
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 「侍ジャパン強化合宿」(9日、宮崎)

 野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督(48)が9日、“初陣”となる10日の練習試合・巨人戦を前にオーダーを発表した。1番には「非常に期待感が持てる」と、ロッテ・藤原を起用。続いて中日・岡林、広島・小園、DeNA・牧を挟んで5番に巨人・秋広と、左打者を並べる独自色を出した。「頭が痛い…」と、思考を巡らせたスタメン。初戦はノーサインで各選手の対応力を見極める。

 合宿初めての練習休日だが、井端監督は球場に姿を見せた。ジャージー姿でも野球の話になれば、時間を忘れ口調も次第に熱を帯びる。10日に控える初陣の巨人戦。「どんな打順だと思いますか?」。イタズラっぽく笑った指揮官は、1番にロッテの藤原を指名した。

 俊足の岡林、小園に、長打も期待できる万波…。大方の予想を覆した背景に井端監督の眼力がある。「状態が非常にいいので多く見たい。非常に期待感が持てる」。10日に合流する阪神の佐藤輝、森下は出場予定がなく、ベストメンバーではない。それでも1番を任された意味は大きい。

 「長丁場なら固定もあり得ると思うんですけど、今回は4試合で終わっちゃうので。なら、いい選手をどんどん使っていこうかと」

 本大会前の実戦は10日と12日の広島戦。10日はノーサインで各選手の対応力を見るが、12日は大会初戦の台湾戦を想定したオーダーを組む。初戦は10イニング制で、タイブレークもテスト。限られた時間の中で入念な準備を進める。「この打線なら、上位でも下位でも点は取りやすい」。自信を口にしながら「でも、頭が痛いっすね」と悩みは尽きない。

 17年の前回大会。若き日の今永、甲斐、源田、山川、近藤の5人が出場し、今年3月のWBCでも世界一奪還を成し得た。「きっかけにしてもらいたいですね。5人と言わず、6、7人…全員が出てきてほしいですから」と井端監督。第2の今永、源田は誰だ-。無限の可能性を秘める若侍。共に悩み、成長し、常勝ジャパンを築く。

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