入寮はベンツ、父がOP戦チケット数千枚、キャンプ地に鰻丼…伝説残した「プリンス」とは
元楽天監督で中日、西武、阪神で活躍した野球評論家の田尾安志氏が10日、自身のユーチューブ「TAO CHANNEL」を更新。元横浜監督の山下大輔氏(現ハヤテ223GM)をゲストに迎えて、現役時代の思い出話に花を咲かせた。
山下氏は静岡県出身で、実家は福祉関係などの事業を多方面で行う会社の創業家。慶大時代は「慶応のプリンス」と呼ばれ、「プリンス」らしい数々のエピソードも残した。
大洋(現DeNA)に入団した際には、実家のベンツで送迎されて入寮し、周囲を驚かせたという。また、当時の草薙キャンプでは、親戚の飲食店から、関係者全員に昼ご飯の差し入れがあったという。選手や球団、マスコミ関係者まで「鰻丼や天丼が差し入れされた。(チームは)栄養を取り過ぎて、強くなれなかったかな」と苦笑いで明かした。
会社を継ぐことを望んでいた父からは「(兄と)2人で会社をやってほしい」と後継者として期待され、プロ入りは反対されていたという。しかし、1年目の草薙球場でのオープン戦では、数千枚のチケットを買って配ったという話も。山下氏は「ただの親ばかじゃなく、お世話になった大洋に(恩返し)ということだと思うよ」と懐かしそうに振り返っていた。