侍 坂倉の先制打&決勝打で井端ジャパン初勝利 広島・末包いじる余裕も 〝打てる正妻〟に指揮官「ありがたい」

 6回、勝ち越し適時打を放ち、拳を突き上げる坂倉(撮影・中田匡峻)
 6回、勝ち越し適時打を放つ坂倉(撮影・中田匡峻)
 3回、矢野の二盗を阻止する坂倉(撮影・中田匡峻)
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 「侍ジャパン練習試合、日本代表6-3広島東洋カープ」(12日、SOKKENスタジアム)

 野球日本代表「侍ジャパン」は12日、宮崎市で広島と練習試合を行い逆転勝利。坂倉将吾捕手(広島、25)は「7番・捕手」で先発し、二回に先制打。六回の同点の場面では代打で再登場し、決勝の右前適時打を放った。守っては三回に矢野の二盗を刺すなど“打てる捕手”の本領発揮。16日から始まる「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」(東京ドーム)に向けて仕上がりの良さをアピールした。

 坂倉がバットで井端ジャパンを“初勝利”へ導いた。

 まずは二回だ。万波の併殺打で沈みかけたムードをガラリと変えてみせた。三塁に牧を置いた場面。追い込まれながらも黒原の低め変化球に食らいつき、三塁・林を強襲する内野安打で先制。これが初戦で完封負けの井端ジャパンにとって初得点となった。

 「なんとか食らいついていきました。打席の対応も良かった。初得点?全然意識はなくて普通に打席に立っていました」

 四回からは石橋にマスクを譲り、ブルペンでリリーフ陣の投球を受けていたが、同点に追い付いた六回2死二塁の場面で再びお呼びが掛かった。特別ルールにより代打で登場すると、小林の高めの球を右前に落とす技ありの一打で勝ち越し点をもたらした。先制&決勝打の活躍に、井端監督も「適時打2本打ってくれたんで、チャンスでああいう打撃をしてくれるのは非常にありがたい捕手ですよね」と絶賛した。

 所属チームとの対戦に「ヤジられると思うのでイヤです」と警戒していた坂倉だったが、試合後は「意外と静かだったので集中してできました」とニヤリ。「“超スーパーオーバーエージ”の末包さんが“絶対ヤジったるからな”と言っていたんですけど。たぶん打てなくて静かにしていたので良かったのかなと思います」と、4タコに終わった先輩をいじる余裕も見せた。

 坂倉にとって日の丸を背負うのは初体験。今井、田口とオーバーエージ枠での選出は最高の機会となっている。

 「毎日が刺激的。すごい選手ばっかりなんで参考になることばかり。いろんな話ができて楽しい」

 グラウンド外でも佐藤輝、牧、今井、早川の同学年5人で食事に出かけ、野球からプライベートまで多岐にわたる話題で盛り上がったという。

 13日に合宿を打ち上げて、いよいよ16日からの本大会へ向かう。

 「結果を求められているのでしっかりやっていきたい」

 攻守に頼れる侍ジャパンの正捕手として大会連覇へ導いてみせる。

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