史上初の2度目の連覇を目指したトヨタ自動車が2回戦敗退 ヤクルトドラ2・松本が先発も 藤原監督「勝たせてあげたかった」

 先発し、5回1/3を投げ8安打3失点だったトヨタ自動車・松本健吾
 五回、勝ち越しの中前適時打を放ちガッツポーズを見せるトヨタ自動車・北村祥治
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 「社会人野球日本選手権・2回戦、Honda熊本8-7トヨタ自動車」(13日、京セラドーム大阪)

 史上初の日本選手権2度目の連覇を目指したトヨタ自動車が2回戦で姿を消した。藤原航平監督(44)は「お互い強みを出し合う試合だった。勝たせてあげたかった」と振り返った。

 先発は今秋ドラフトでヤクルトから2位指名を受けた松本健吾投手(24)に託した。右腕は4死球を与えるなど制球に苦しみながらも5回1/3を投げ、8安打3失点で降板。指揮官は「相手打線が良いのが分かっている中で逃げずに攻めてくれた」と松本を責めることはなかった。

 3度のリードを奪いながら追いつかれ、タイブレーク末に敗戦。それでも指揮官は下を向くことはなかった。「打ったホン熊(Honda熊本)さんを褒めるしかないなと。何が悪かったというよりやってきたことをやってくれたという思いの方が強いので。素直にホン熊さんが素晴らしかったなと思いました」と話した。

 昨秋の日本選手権、今夏の都市対抗を制し、今大会で史上初となる“秋、夏、秋”の3季連続優勝を目指したが偉業達成はかなわなかった。それでも選手の成長には手応えを感じている。「練習から意識を高くというか、勝ち続けるという難しい中でも、彼らはそこ(3季連続優勝)を目指してというところでやってきてくれた。今日もそれを出してくれた。勝てなかったのは僕の責任かなと思います」と指揮官。この一戦を糧にトヨタ自動車はさらに強くなる。

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