プロ野球 FA申請期間終了 西武・山川、DeNA・石田、広島・西川が最終日に権利行使表明 7選手が宣言 16日交渉スタート
プロ野球は14日、FA権行使に必要な申請書類の提出が締め切られた。最終日に権利行使を表明したのは西武・山川、DeNA・石田、広島・西川。すでに表明していたオリックス・山崎福、楽天・松井裕、西武・平井、ロッテ・田村と合わせ計7選手となった。西武・平井は残留が基本線で、ロッテ・田村は宣言残留の意向を表明している。
西武・山川は球団を通じ「FA宣言をさせて頂くことを決断致しました」とコメント。5月に強制性交の疑いで書類送検され、不起訴処分となったが、球団から無期限の公式試合出場停止処分を科されている。
広島・西川はこの日、行われた会見で権利行使の意向を表明した際、「セ・リーグに行くことはない。セとパで野球が違うので興味があった。野球人生は短い。もう30歳近いのでそっちの方(パ・リーグ)でもプレーしたい」と異例のパ・リーグ挑戦宣言。今季はリーグ2位の打率・305、9本塁打、56打点の成績を残し、チームの5年ぶりAクラス入りに貢献した。
DeNA・石田は先発&リリーフを問わず貴重な左腕として活躍。申請期間最終日に球団へ書類を提出し「球団からも残留オファーを頂き悩みましたが、積み重ねて得た権利でもあるので、他球団の評価も聞いて、後悔の無い選択をしたいと思います」とコメントした。
オリックス・山崎福にはセ・リーグの複数球団が獲得に名乗りをあげるとみられる。「一野球人として、オリックスも含めて他球団の自分への評価を聞きたいと思いました」と語っていた左腕。先発左腕としての能力だけでなく、打席でのスイング力も魅力だ。
さらに今季年俸は推定6000万円となっており、補償が必要ないCランクとみられる。宣言残留の可能性も残しており、今後の交渉状況に注目が集まる。
楽天・松井裕は海外FA権を行使してのメジャー挑戦意向を表明。チームメートだった田中将大投手のアドバイスをあおぎながら、異国での挑戦を決めた。
FA申請した選手は15日に宣言選手としてNPBから公示され、翌16日から交渉解禁となる。