巨人・中田翔 契約破棄を選択 中日など複数球団が調査か

 巨人の中田翔内野手(34)が14日、保有している海外FA権を行使せず、契約の見直しや破棄ができるオプトアウト権を行使して、契約破棄を選択したことが分かった。今後は保留者名簿から外れて自由契約選手となり、他球団への移籍を目指すことになる中、中日など複数球団が獲得調査に乗り出す公算が大きくなった。

 昨季の中田は109試合の出場で24本塁打を記録。ただ今季は負傷の影響や、坂本の三塁コンバートに伴い、岡本和が中田の本職の一塁で起用されるケースも増えたため、出場は92試合にとどまった。若手では秋広の台頭もあり、来季はさらに定位置争いが激しくなる可能性が、高い状況となっていた。

 シーズン終了後には「体が動くうちは純粋に試合にも出たい。自分はまだ試合に出たい気持ちが強い」などとコメントしていた。自身の野球人生も最終盤を迎える中、求めたのは出場機会。中田が昨オフに結んだ3年契約には、1年ごとに契約の見直しや破棄ができるオプトアウトの条項がついていた。その中で、他球団への移籍が選択肢の一つとなり、今回の契約破棄を選ぶ決断に至った。

 自由契約選手になるメリットとしては、獲得に名乗りを上げた球団に、FA宣言した選手を獲得した際のような補償が必要ではなくなることがある。年俸が推定3億円で、本来なら人的補償が必要なBランクとみられる中田に対し、手を上げやすくなると見られる。

 そのため、中日を含む複数球団が中田の獲得調査に乗り出す公算が大きくなった。特に中日は球団史上初の2年連続最下位に沈んだだけでなく、得点は4年連続リーグワーストの390。実績のある長距離砲を欲しているというチーム状況があるため、中田は現状打破への切り札となりうる。もちろん中日だけでなく、打撃力の強化を考える球団にとっては魅力的な存在であり、今後の動向に注目が集まる。

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