巨人発表!退団の中田翔は感謝繰り返す「野球を続けるチャンスを与えて下さった」【全文】中日など複数球団が調査へ
巨人は15日、中田翔内野手(34)を自由契約にしたと発表した。14日、保有している海外FA権を行使せず、契約の見直しや破棄ができるオプトアウト権を行使して、契約破棄を選択したことが判明していた。
中田が球団を通じて発表したコメント全文は以下。
「この度、私中田翔は、巨人軍との3年契約をオプトアウトさせていただくことにしました。野球を続けるチャンスを与えて下さった読売巨人軍の皆様には、感謝してもしきれません。そして、ファンの皆様、チームメイト、監督、コーチ、球団スタッフの皆様、全てが最高の環境でプレーさせていただけたこと、本当にありがとうございました。
今の自分は、打席に立ち続けたい、グラウンドに立ち続けたい、その気持ちで一杯です。そのようなチャンスをいただけるお話があればありがたいです。
また、プロ野球選手としての私のキャリアを理解し、温かく応援してくださった皆様への感謝の気持ちを胸に、グラウンドでの全力プレーを1年でも長くお見せしたいです」
21年シーズン途中、日本ハムで同僚への暴行騒動で出場停止処分を受けたが、巨人へ電撃移籍。中田のコメントからは、当時の出来事に直接触れてはないものの、「野球を続けるチャンスを与えて下さった」などと、感謝の思いがにじみ出た。
一方、球団はこの日、中田から複数年契約解除の申し入れがあり、「当球団として、中田選手の思いを汲み、いっそうの活躍を期待して複数年契約を合意解除することにしました」と説明した。
今後は保留者名簿から外れて自由契約選手となり、他球団への移籍を目指すことになる中、中日など複数球団が獲得調査に乗り出す公算が大きくなった。
中田は今季、けがの影響や、坂本の三塁コンバートに伴い、岡本和が中田の本職の一塁で起用されるケースも増えたため、出場は92試合。シーズン終盤は代打起用も増えた。来季、チームの若手では秋広の台頭もあり、さらに定位置争いが激しくなる可能性が高い状況となっていた。
自由契約選手になるメリットとしては、獲得に名乗りを上げた球団に、FA宣言した選手を獲得した際のような補償が必要ではなくなることがある。年俸が推定3億円で、本来なら人的補償が必要なBランクとみられる中田に対し、手を上げやすくなると見られる。