38年ぶり出場の豊川が逆転サヨナラ勝ちで初の4強入り プロ注目・モイセエフが2打点 ロシア人の両親を持つ強打者「自分で決めてやろう」

延長11回裏豊川2死二,三塁、高橋賢(右)は中越えに逆転サヨナラ二塁打を放つ=神宮(撮影・佐藤厚)
六回、1死一、二塁から右翼へ適時二塁打を放つ豊川・モイセエフ
豊川の先発・中西
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 「明治神宮大会・高校の部・2回戦、豊川9-8高知」(16日、神宮球場)

 38年ぶり2回目の出場となった東海地区代表・豊川(愛知)が四国地区代表・高知に延長十一回タイブレークの末、逆転サヨナラ勝ちし、同校初の4強入りを決めた。プロ注目のモイセエフ・ニキータ外野手(2年)は「3番・中堅」で出場し、九回に同点犠飛を放つなど3打数1安打2打点の活躍。「自分で決めてやろうと思った」と強気な姿勢が功を奏した。

 第1、2打席ともにキレのあるスライダーに翻弄(ほんろう)され、東海大会打率6割越えの打棒は影を潜めていた。チームも4点ビハインドの苦しい中で迎えた六回の第3打席は1死一、二塁の好機で回ってきた。「必ず点を取ってやろうと。スライダーが来ると思って打ちにいった」と高めに浮いたスライダーを引っ張り込み右翼線への適時二塁打。二塁上ではガッツポーズも飛び出した。

 2点ビハインドで迎えた九回は味方が1点差に詰め寄った直後の1死一、三塁で打席へ。確実に中堅へ犠飛を放ち、同点に追いついた。「最低限ランナー返せて同点までいけてよかった」とうなずいた。

 ロシア人の両親を持つが生まれは日本。家での両親との会話のみロシア語を話し、それ以外は日本語を使う。憧れの選手にソフトバンク・柳田悠岐外野手(35)を挙げたモイセエフは1年後のドラフトで高卒プロ入りを目指している。「走攻守そろった選手で、見ている人を楽しませる野球プレーヤーを目指している」。高校通算13本塁打を誇る左の強打者が新たなスター候補に名乗りを上げた。

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