中日ＯＢで野球解説者、山崎武司氏が１６日、東海ラジオ「Ｌｉｖｅ　Ｄｒａｇｏｎｓ！」に出演。来季へ戦力補強を進める中日の動向に言及した。

　中日は今オフ戦力外となった前巨人・中島、前ソフトバンク・上林、前阪神・山本と板山を獲得する見通し。さらに巨人を退団して自由契約となった中田翔にも獲得調査を進めていることが判明している。

　山崎氏は、「大補強なるか」の問いに「正式入団は決まってないが、来てくれたらウエルカム。強くなる前提で補強する」と前置き。そのうえで、「中田翔まで含めてチームバランスを考えると大丈夫？ファーストに何人いるの？中島も代打として、と話ありますが、代打で甘んじたくないと思っていると思う。ビシエド、中島、宇佐見もファースト。中田翔が入れば４人ですよ」と不安視した。

　低迷の要因は得点力不足であることは明らか。チームは代打を含めて選手層に厚みを加える狙いもありそうだが、「外野は今頑張っているブライト、鵜飼、ひとつ入れたいところで上林。いい選手ではあるんですけど。あと、外国人が外野で入ってくるとなると、二遊間は何も補強してないな、と」と疑問視。ドラフトではふたりの遊撃手を指名したが、「即戦力というと難しい。一番ネックな二遊間触ってないなあ…」と繰り返した。

　山崎氏はチームの編成について、「全てにおいてバランス。来てくれる選手には頑張れよ、ということしかないが、チーム作りする側、メジャーリーグもみんなそうでしょ？ダブらせないようにチーム作りをしていく」とし、ポジションがかぶることでのリスクにも言及。実績ある選手も継続することで成績が出るとし、「継続して使わないと成績が出ない。そのへんの交通整理をしてほしい。（起用法も）我慢できない、しないと思う。トータルで考えて見ていかないと、安定しない成績は出ないよね」と語った。