中日OBが立浪監督に提言 田尾氏「狙った球を打ってるのか」森繁和氏「怖いバッターがいない。ホームランバッターが必要」
中日、西武、阪神で活躍した野球評論家の田尾安志氏が16日に自身のユーチューブ「TAO CHNNEL」を更新。元中日監督の森繁和氏が出演し、球団史上初となる2年連続最下位に沈んだ立浪竜について語った。
田尾氏は「まず怖いバッターがあまりいないのよ」と指摘。最多安打争いを繰り広げた岡林、通算2000安打を達成した大島はいるものの、「率は残すけど、極端なこと言うと単打でしょ」と言うと、森氏も「投げてる方が楽なんです。ピッチャーって、(打率が)2割そこそこでも、ロングを打たれることが怖いんですよ。振る人。それがちょっと少ないかな」と呼応し、相手投手が威圧感を覚える打者が少ないことが得点力に影響しているとした。
田尾氏は続けて「狙った球をホント打ってんのかな」と疑問を感じたシーンが多々あったと振り返った。「狙った球を打っての凡打はOKなんですけど、そういう形ではないスイングをしてる人が多いんでね」と苦言を呈した。
森氏は「力を上げるのは当然ですけど、チームとしてやっぱりいろんなことをつながりを持っていかないと。しょっちゅう打順が変わっちゃうと、そういうつながりってのがなくなるかも分からないですけどね」と、38年ぶりに日本一に輝いた岡田阪神がそうであったように、ある程度打順を固定して戦うのが得策ではないかとも指摘し、チームを変えるためには「細川がひとり来ただけでも一時変わったんだから、そういうのを見てるとホームランバッターが必要」と訴えていた。
田尾氏も「客観的に見て石川昂弥の4番はまだツライ。6番ぐらいを打たせてあげたいね。だからそこにもうちょっとドシッとしたのがいてくれたらね。現状はまだ弱い打線ですよね」と今オフの長距離打者獲得を進言していた。