「明治神宮大会・大学の部・２回戦、慶大７－０環太平洋大」（１８日、神宮球場）

　慶大が七回コールドで快勝し、準決勝進出を決めた。エース・外丸東真投手（２年・前橋育英）が７回６安打無失点。「カーブが良くて、それを中心に投げた」と全国の舞台でも通り落ち着いた投球で凡打の山を築いた。

　粘り強く投げ込んだ。１－０の二回２死満塁のピンチでは、８番・内之倉を一邪飛に抑え無失点。その後も何度も得点圏に走者を背負ったが、得点は与えなかった。

　準決勝は１９日と連戦になるが、堀井哲也監督は「後半の試合展開を見ながら準備をさせていく」と負ければ終わりのトーナメントでエースの連投も視野に入れる。

　決勝まで勝ち進めば３連戦となるが、「いこうと思えばいける」と外丸。「中１日はリーグ戦で慣れている。３連投はなかなか経験がないですけど、４年生と野球できるのも少しなので、最後力を振り絞ろうと思います」と自慢の右腕で勝利に導くことを誓った。

　また、ソフトバンクから３位指名を受けた広瀬隆太内野手（４年・慶応）は第４打席で左前打を放ち４打数１安打。チームの快勝に主将は「はじめは慣れない舞台でチームとして硬くなった、がコールドという良い形で試合を終えられた」とうなずいた。

　大学の集大成として位置づける今大会。「リーグ戦を優勝して、日本一を獲ることを目標としてやってきた。自分たちの力をしっかり出す、完全燃焼することを目標として頑張りたい」と力を込めた広瀬。優勝という最高の置き土産を残すため、バットを振り抜く。