“ゴジラ松井”以来 星稜・山下監督、史上初の親子2代優勝「選手たちが一戦一戦成長してくれた」

 明治神宮大会で優勝し、喜ぶ星稜ナイン(撮影・西岡正)
 優勝旗の横で笑顔を見せる星稜・山下監督(左)と芦硲(撮影・西岡正)
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 「明治神宮大会・高校の部・決勝、星稜3-1作新学院」(20日、神宮球場)

 決勝が行われ、高校の部は星稜がヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏を擁した1991年以来32年ぶり3度目の優勝を果たした。山下智将監督(42)は父で元星稜監督の智茂氏(78)と史上初の親子2代優勝。大学の部は慶大が2019年以来4年ぶり5度目の頂点に立ち、今夏の甲子園で優勝した慶応高と兄弟Vとなった。              

 帽子に刺しゅうされたオレンジの星が神宮球場のマウンドに集い、輝いた。松井秀喜氏を擁して頂点に立って以来、32年ぶりの神宮大会制覇にナインは喜びを爆発させた。山下監督は「選手たちが一戦一戦成長してくれた。本当にうれしいです」と笑みをこぼした。

 先発のエース左腕・佐宗翼投手(2年)が好投。六回に3安打を集められ同点に追いつかれるも「『1点なら余裕だ。点を取ってやる』と声をかけてくれて。それを力に変えた」と仲間を信じて腕を振った。6安打1失点、8奪三振での完投勝利。左腕が生まれる10年以上前以来の優勝に「まさか自分たちが優勝するとは」と本音もこぼれた。

 打の主役は6打点を挙げた準決勝に続き、主将の芦硲晃太外野手(2年)だった。1-1の八回1死二、三塁から右前に勝ち越しの2点適時打を放ち、一塁上でガッツポーズ。「この試合は全員で楽しもうと。勝ち切れてうれしい」ととびきりの笑顔を見せた。

 山下監督は91年に大会を制した父・智茂名誉監督に続く優勝監督となり親子2代Vを達成。「特に意識はないんですけど」と苦笑いを浮かべつつ「喜んでくれているかなと。顔が早く見たいです」とスタンドから観戦した父への報告を待ちきれない様子だった。

 神宮球場で戦った4試合で「課題はたくさん出た。全てにおいて一からやり直したい」と冬に向け収穫を口にした指揮官。優勝という経験と強くなるヒントを得たチームは一冬を超え、さらに成長を遂げる。

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