松坂大輔氏 4打数1安打に「もうちょっと打ちたかった」116球完封のイチロー氏には「驚かされました」来年登板にも意欲

 来年は準備をすると話した松坂大輔氏(右)=撮影・佐々木彰尚
 笑顔を見せる松坂大輔氏(撮影・佐々木彰尚)
 完封勝利をおさめたイチロー氏(撮影・佐々木彰尚)
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 「高校野球女子選抜0-4KOBE CHIBEN」(21日、東京ドーム)

 西武や中日、米大リーグで活躍した松坂大輔氏(43)は「4番・遊撃」でフル出場し、4打数1安打。「非常に締まった良い試合だったんじゃないですかね。自分自身はもうちょっと打ちたかったなというのはありますけど、打つよりもどっちかというと守りの方でしっかりやりたいと思っていた。守備ではイチローさんをサポートできたんじゃないかなと思っています」と振り返った。

 初回、1点を先制してなおも1死一塁で中前打を放ち、出塁。しかし、2打席目以降は二ゴロ、中飛、見逃し三振に抑えられ「本当に良いところに投げられた。全体的にみんなコントロールも良くて、見逃し三振は全く手が出なかった。待っていたボールにもかかわらず手が出なかったです」と、悔しがった。

 試合はイチロー氏が序盤で右足を痛めながらも116球で5安打完封。五回終了時にベンチ裏でストレッチをするなどして最後までマウンドを降りなかった姿に松坂氏も「改めてイチローさんの野球センスというか、身体能力の高さに驚かされました」と話した。

 そんなイチロー氏からは試合後の場内インタビューで来年の登板について話を振られ、「(僕が)投げて良いのかなと思いますね。イチローさんは譲る気ないといつも言っているので。あそこでああやって言われるのは驚きました」と率直な思いを吐露。「でも、期待してるということなんですかね。気持ちに応えられるように、また1年間ありますから、トレーニングしても投げられるか分からないですけど。確実に去年よりは投げられるようになっているので、イメージしながらトレーニングをやり直したいと思いました」と笑顔を見せた。

 昨年に続き2年連続の出場となったが、年々上がる女子高校野球のレベルの高さを実感。その上で、「まだまだ高校の後の受け皿とか足りていない部分はあると思うけど、イチローさんも言っていたけどこの試合がこれからの世代の選手たちが高いモチベーションを保てるような試合になってくれたら良いなと思っているので。イチローさんや女子高校生たちの選手の思いに応えられるように、またサポートできるように陰ながら手伝わせていただけたら」と語った。

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