50歳イチロー氏 JK相手に“初安打”&完封 最速138キロで9K「最後まで形になって良かった」
「高校野球女子選抜0-4KOBE CHIBEN」(21日、東京ドーム)
米大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチロー氏(50)=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が所属する「KOBE CHIBEN」が21日、東京ドームで女子高校野球選抜とエキシビションマッチで対戦した。3度目の開催となり、東京ドームでの実施は昨年に続き2度目。イチロー氏は「9番・投手」で先発し、9回5安打9奪三振、116球で完封。打っては4打数2安打で、3年目にして“初安打”を放った。
50歳とは思えない、驚異のプレーで駆けつけたファンを魅了した。手加減なしの真剣勝負。女子高生の熱いプレーに、イチロー氏も全力で応えた。
「途中でぶざまな姿を見せて情けない限りですけど、最後まで形になって良かった。個人的にはヒットを打てて良かった。ピッチャーとしてもだけど、バッターとしてなんとしてもと思っていたのでうれしい」
まずはマウンドで躍動した。初回、先頭打者に1ストライクから投じた2球目でこの日の最速138キロを計測。序盤は130キロ後半の直球で押した。試合途中から足を気にするそぶりを見せたが116球で完封。9奪三振と、圧巻だった。
打撃でも華麗な安打を披露した。先頭で打席に立った五回。1ストライクから低めの91キロ変化球をうまく捉えた。ライナーで二塁手の頭を越え、右中間を破る二塁打をマーク。過去2年は無安打に終わっており待望の“初安打”となった。
試合前の打撃練習中には、見学していた女子選手らに自ら話しかけて、身ぶり手ぶりを交えて“臨時指導”も行った。来年10月には51歳を迎えるレジェンドは「大輔(松坂氏)がもしピッチャーをしてくれるなら(来年は)51番をつけて僕がショートを守る」と宣言。体が動く限り、野球界を熱く盛り上げる。