オリックスが広島の西川龍馬の獲得を正式発表 2年連続でFA補強 最大で5年総額15億以上の長期契約
オリックスは22日、国内FA権を行使した広島の西川龍馬外野手(28)と選手契約を締結したと発表した。出来高も含め、最大で5年総額15億円以上の大型契約を提示したとみられる。近日中に入団発表記者会見が行われる。
西川については、昨オフから調査を進めてきた。プロ8年間の通算打率は・299と天才的な打撃センスを誇る。今季はチームの外野手で規定打席に到達したのは、中川圭の一人だけ。西川は今季リーグ2位の打率・305を記録していて、打線の厚みは増すことになりそうだ。
FA権行使を表明した会見では「パはメジャーっぽいというかパワー野球。真っすぐでどんどん勝負してくるイメージなので、僕の野球が通用するのか興味があった」と話していた。小、中学時代は大阪市港区で過ごし、環境の変化も問題なし。昨季までは敦賀気比の1学年先輩の吉田正尚(現レッドソックス)が在籍し、現在も山崎颯や山田ら同校OBが活躍している。
福良GMは西川の獲得を目指した経緯について「得点力を上げたいというのと、やっぱり外野のポジションがなかなか決まらなかったというところじゃないですかね。そこが一番、大きかったんじゃないですかね」と説明。「天才的なバットコントロールを持っていて、打撃の技術は相当高い。その中でチャンスメークもできて、ポイントゲッターにもなる。打線に入れたら、色んな幅ができていいかなと思っている」と期待した。
オリックスは21日に山本由伸投手のポスティング申請を行った。山崎福也投手もFA権を行使していて、移籍の可能性がある。来季は4連覇と日本一奪還を目指す中で、まずは球界屈指の巧打者の獲得に成功した。