楽天・銀次が引退「本当に感謝」13年の日本一に貢献 故星野仙一氏にもらったネクタイで会見
楽天・銀次内野手(35)が22日、本拠地・楽天モバイルパークで会見を行い、今季限りでの現役引退を表明した。来季からは球団に残り、アンバサダーに就任することも併せて発表された。
「今年でユニホームを脱ぎます。みんなが想像できないくらい楽しかったです。本当に感謝の気持ちしかありません」。晴れやかな表情で、かみしめるように言葉を紡いだ。
恩師の形見を身につけて会見に臨んだ。この日は、11年から14年まで監督を務めた、故星野仙一氏からもらったえんじ色のネクタイを着用。「どんな時でも下を向かずに明るくやれと。その言葉はずっと心に残ってます」。恩師の言葉を胸に懸命にプレーし続けた。
13年には名将の下で、球団初のリーグ優勝、日本一に大きく貢献した銀次。「一生忘れないと思う」と笑顔で振り返った。
今後はアンバサダーとして、東北の野球振興や社会貢献などに取り組む。「生まれた場所で恩返ししていきたい」。岩手県出身で生え抜きとしてプレーした18年間の現役生活にピリオドを打ち、第二の人生を歩み始める。