米大リーグ、マリナーズなどで活躍したイチローさん（５０）が２２日、東京都内で高校野球女子選抜の講習会に出席し「去年までの最速が１３４キロ。僕の中では１３５キロの壁があったが、昨日は１３８キロが何球かあった。５０歳が１３５キロの壁を越えたのだから、皆にも（各自が目標とすることは）できるし、やってほしい」と熱いメッセージを贈った。

　イチローさんは２１日に東京ドームで草野球チームを率いて高校女子選抜と対戦して投手を務め、試合中盤で右太ももを痛めながらも５安打完封した。講習会で「ピンチでの気の持ちようは」と質問を受けると、「額面通りのピンチに立ち向かうということを繰り返してきたが、後になってあのピンチは自分にとってのチャンスだったと思えることがたくさんあった。あれは自分を前に進めるためのチャンスだった、と言える日が来てほしい。そこから逃げ続けた人にはそんな日はこない」と笑顔で答えた。